【卓球】張本梓恩選手のインタビュー記事を公開しました
- 2019/11/29
- インタビュー
憧れは名付け親の福原愛選手。両親の指導を受けながらコツコツと歩む五輪への道
2019年10月に開催された「近畿卓球選手権大会 カブ(小学4年生以下)女子の部」で見事3位に入賞した小学4年生の張本梓恩(しおん)選手。元日本代表で、Tリーグ・琉球アスティーダ監督の張一博さんと、福原愛選手のコーチを務めていた張莉梓さんを両親に持ち、「梓恩」という名前は福原選手に命名されました。将来のオリンピック出場を目指して、お父様・お母様の指導を受けながら毎日コツコツと練習を積んでいます。
得意なサーブを支えるのは、毎日600本のサーブ練習
――それではまず、梓恩選手が卓球を始められたきっかけについて教えて下さい。
梓恩選手:始めたのは5歳のときです。そのときはお父さんが現役の卓球選手でお母さんはコーチをしていて、二人が卓球をしている姿を見てやってみたいと思いました。最初からボールを打ち返すことができたので、楽しくて続けてきました。
――卓球のどんなところが楽しいですか?
梓恩選手:ラリーが続くと楽しいです。試合では決めなければいけないので、相手が取れないコースに打つよう意識しています。高いボールが来たときに、スマッシュを打てた瞬間はとても気持ちいいです。
――いちばん得意なのは?
梓恩選手:サーブです。毎日600本サーブ練習をしているので、うまくなってきました。サーブでポイントを取れることも結構あります。
――普段はどれくらい練習されていますか?
梓恩選手:学校が終わって15時に家へ帰って、準備をしたりおばあちゃんが作ってくれるごはんを食べます。それから卓球場に行って、毎日18時から21時半ごろまで練習しています。土日は朝から練習して、お昼ご飯を食べて午後からまた練習です。
――練習時間も長く大変だと思いますが疲れないですか?
梓恩選手:少し足が疲れるけれど、大丈夫です。
――これまで出場した中で、印象に残っている試合はありますか?
梓恩選手:近畿卓球選手権大会で3位になれたことです。優勝を目指していたので悔しさもありましたが、前に対戦して負けてしまった選手ともう一度対戦できて、今回は勝つことができたので、それはうれしかったです。
――試合で緊張はしませんか?
梓恩選手:強い選手と戦うときには少しだけ。でも、ほとんど緊張しません。
「頑張ってサポートすれば、子どもは必ずうまくなる」そう信じることが大切
――お父様にお伺いします。梓恩選手の食生活についてはどのように考えていますか?
お父様:ごはんとお肉と野菜をなるべくバランスよく食べさせるようにしています。一日四食で、朝はパンか納豆ごはん、昼は学校給食、夕食は練習前におばあちゃんの作ってくれたごはんを食べて、加えて練習後にも少し食べます。
練習で疲れてお腹が空いていないときは、パンを少し食べるか牛乳を飲んでいます。間食などはもともとあまりしないですね。
――食べ物で好き嫌いはありますか?
梓恩選手:ネギとなすが苦手ですが、他はなんでも食べられます。
――アスリートとして普段気をつけていることはありますか?
梓恩選手:自分では特別に気を付けていることはありません。
お父様:毎日21時半まで練習するので「早く寝なさい」と言っても寝られる時間が限られてしまうんです。でも、毎朝ちゃんと起きて元気に学校へ行ってますよ。
――寝るのが遅くなっても眠くなったりはしないですか?
梓恩選手:大丈夫です。夜よく眠って、授業も眠くならずに聞くことができています。
――DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)はいつから飲まれていますか?また、味はいかがですか?
梓恩選手:8歳のときから、お父さんに勧められて飲んでいます。グレープフルーツ味もパイン味も飲みやすくておいしいです。いつも練習の合間に水と混ぜて飲んでいます。
マンゴーが好きなので、マンゴー味のドクターセノビルがあったらうれしいなと思っています。
――DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)を飲み始めて何か変化はありましたか?
お父様:毎日一緒にいると変化に気付きにくいのですが、久々に会った人には「梓恩ちゃん、背が伸びたね」とよく言われます。また、毎朝ちゃんと起きられているのも、ドクターセノビルで疲れにくい体を作れているからではないかなと思います。
――卓球選手としては、どんな体格が理想ですか?
お父様:近年強い選手のように、細くて手足の長い選手になって欲しいですね。もちろん、身長が高くなくても強い選手は多いのですが、身長が高いとパワーも出るので、このまま順調に伸びてもらえると嬉しいです。
――ドクターセノビルのような成長期サプリメントに対して、どのようなお考えをお持ちでしょうか?
お父様:私も選手時代にいろいろな成長期サプリメントを試しました。アルギニンのような日々の食事だけでは足りない栄養素を手軽に補給できるので、ありがたいです。
――卓球をされているお子さまの親御さんへ、アドバイスをお願いします。
お父様:親が諦めたら全て終わりだと思っています。自分が頑張ってサポートすれば子どもは必ず上手くなると信じ続けることが大切ではないでしょうか。
「卓球が一番好き。卓球選手以外、なりたいものはありません」
――梓恩選手の強みは何だと思いますか?
お父様:基礎がすごくしっかりしているところだと思います。梓恩には、基礎を重視した中国式で指導しているんです。日本では、サーブやフォアハンドを教えた後にすぐ試合をさせるので、試合経験が豊かな子が多い。一方で中国では、正しく綺麗なフォームを習得させて、フォアハンド、バックハンド、フットワークなどをひたすら繰り返します。
試合形式の練習はあまりしないため、小さい頃は試合慣れしていなくて負けることも多いのですが、成長すると基礎が出来ている分ぐんと伸びて勝てるようになっていきます。
――梓恩選手を指導する上でどんなことに気を付けていますか?
お父様:私と妻とで指導をしています。妻はかなり厳しい指導をするので、私はうまくできたときに褒めることも大切にしています。試合中などは、褒めすぎても気が抜けてしまうので力加減が難しいですが。ただ、梓恩はかなり打たれ強いタイプですね。
――梓恩選手の練習へ取り組む姿勢はいかがですか?
お父様:今年から練習時間を延ばして、フットワークなどのハードな練習メニューを増やしました。けれど、一言も文句を言わずに真面目に取り組んでくれています。
――これから梓恩選手に身に付けてほしいことはありますか?
お父様:今は体で覚えて打っているところを、もう少し「頭」を使って考えながら打てるようになってほしいですね。試合のシーンをイメージしながら練習できるようになれば、より伸びると思います。
――梓恩選手が目指している選手を教えてください。
梓恩選手:福原愛選手です。小さい頃から身近な存在ですが、プレースタイルも人柄もすべてが好きで、憧れています。梓恩という名前を愛選手に名付けてもらったと知ったときはうれしかったです。
――将来の目標はありますか。
梓恩選手:卓球が一番好きだし、卓球選手以外になりたいものはありません。だから、長く卓球を続けて、オリンピックで活躍できる選手になりたいです。
――お父様は、梓恩選手の将来についてどのようにお考えでしょうか?
お父様:卓球をやっているからには最高の舞台に立ってほしいので、オリンピック代表になってほしいです。けれど、梓恩は大会でいきなり優勝するような選手ではなく、コツコツと順位を伸ばしていくタイプだと思うので、一歩ずつ頑張ってほしいですね。
私の目標は、親子で全日本選手権のミックス(混合ダブルス)に出場することです。そのために技術をキープしておきたいと思います。
取材後記
インタビュー中は緊張して、少し恥ずかしそうに話してくれた梓恩選手。しかし練習の時間になるとアスリートの目に変わり、フォアハンドやバックハンドで力強い球を何度も打ち返す姿に目を奪われてしまいました。
黙々と練習に取り組む姿勢、試合では年上の選手にも物怖じしないことなどを伺っていると、将来のオリンピック代表選手への期待が膨らみます。厳しくも温かい眼差しで指導されているご両親に支えられながら、福原愛選手のような、みんなから愛される強い選手になってほしいと思います。
プロフィール
張本梓恩(はりもと・しおん)
2010年3月12日生まれ 兵庫県出身
オリンピックで活躍する福原愛選手と、彼女をコーチとして育てた母・張莉梓さんの姿を見て憧れ、卓球を始める。4年足らずの競技歴ながら、兵庫県卓球選手権大会バンビの部(小学校2年生以下)で優勝し、全日本選手権にも2年連続出場した実力を持つ。2018年10月には、琉球アスティーダと所属選手契約を結び話題となった。
【関連リンク】
張本 梓恩 選手丨チームセノビル
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