【水泳】大住煌華選手のインタビュー記事を公開しました
- 2019/10/11
- インタビュー
常に自己ベスト記録を。「自分のタイム」を相手に、世界を目指す
物心がついた時には、もう水泳を始めていたという大住煌華選手。常に自己ベストを狙う気持ちで試合に挑み、泳法の中で一番難しいといわれているバタフライ種目でオリンピックを目指している。同時にトレーニングの一環として練習を積み重ねていた陸上の長距離では、千葉県の大会で優勝を記録するほどの実力を付けてきました。どうしてここまで成長ができたのか、その秘密に迫ります。
試合では常に自己ベストを狙っています。
――煌華選手が水泳を始めようと思ったきっかけはなんですか?
お母さん:初めて水に触れたのは、生後6か月からのベビースイミングでした。
煌華選手:物心がついてから、水が怖いとは思ったことが無いです。
――なぜお母さんは煌華選手をベビースイミングに連れていかれたのでしょうか?
お母さん:煌華の兄が先に水泳をしていました。水泳は全身運動で、風邪もひかないということで強い子になれるのかなと思い連れて行きました。
煌華選手:物心がついたころには、気が付けば毎週スイミングスクールに通っていました。嫌だと思ったことは無く、習慣みたいな感覚でした。
――得意な泳法はありますか?
煌華選手:バタフライが得意です。泳ぎの中で一番レベルが高くて疲れますけど、楽しいからです。ドルフィンキックとか、バタフライ特有の独特な動きにも特に抵抗はありませんでした。
――マスターするのに挫折した泳法はありますか?
煌華選手:平泳ぎですね。手と足の動きが合わなくて一緒に動くところで悩みました。
――試合の時はどんなことを考えながら臨んでいますか?
煌華選手:自己ベストを常に出すことです。3試合に1試合は自己ベストで泳いでいます。今日もつい先程、クラブの記録会で平泳ぎと背泳ぎを自己ベストのタイムで泳ぎました。背泳ぎは0.09秒、平泳ぎは何秒か縮める事に成功しました。2種目を自己ベストで泳ぐことは結構あります。
調子が悪い時は全然ダメですが、調子が良い時は何種目でも自己ベストで泳ぐことができます。
トレーニングのおかげで千葉県のマラソン大会で優勝を飾る
――普段の練習ではどんなことをされていますか?
煌華選手:フォームを意識することや全力で泳ぐといった練習をしています。1時間15分で3000mぐらい泳いでいます。特に個人メドレーの練習には時間を割いています。
――個人メドレーと一つの泳法で泳ぐ事と違いは感じますか?
煌華選手:全部合わせれば良いタイムになりますが、個人メドレーとして合わせるとタイムとして悪くなることです。ターンが決して不得意というわけではないのですが、途中のターンでどうしてもタイムロスをしてしまいます。
――これまでの大会で嬉しかったことと、一番悔しかった大会について教えてください。
煌華選手:小学4年生の3月に開催された全国大会予選で、最後の切符をかけた「チャレンジ」に4人のリレーで出場して、全国大会の標準記録を突破したことです。
悔しかった大会は、その年の8月に行われた大会の時に、個人種目であと0.2秒足りずに全国大会へ行けなかった事です。よく覚えています。
――マラソン大会にも出場するようになったそうですが、元々マラソンは苦手だったそうですね。
煌華選手:走るのは短い距離であればまあまあ速い方でしたが、長ければ長いほど遅くなります。
長距離でタイムが良くなったきっかけは、4年生の時に出場した千葉市の大会で初めて1位になったことです。水泳の為に長距離の練習をしていて、千葉市の大会に出場したら優勝したので走る方もできるのではないかと思いました。
あまり食事には興味が無いようで・・・
――煌華選手の食生活についてはどのようにお考えでしょうか?
お母さん:バランスよく食べるようにしています。1回で食べられないので、分けて食べていて、1日4食としています。できるだけ食べさせているようにしています。あんまり食事に興味がないようで、速く泳げるように「いっぱい食べようね」と声をかけています。好き嫌いはありませんが、消費の激しいスポーツでもあるし、普通に食べていくと痩せるのでたくさん食べさせるようにしています。
煌華選手:(水泳後でも)空腹にはあまりなりませんね。
――体作りはいかがでしょうか?
煌華選手:1日1時間ぐらいで足や体幹を鍛えています。筋トレもしていますが、日によって鍛える部位を変えています。
――試合を迎えるまでの気持ちはどのように整えていますか?
煌華選手:たまに友達とふざけてしまうこともありますが、試合が始まる前のスタート台で気持ちを切り替えています。
「自分のタイムが敵だよ」とアドバイス
――お母さんはスポーツをされていましたか?
お母さん:浅く広くやってきました。テニスが一番長くて、水泳は小学生までやっていました。
――お母さん自身が水泳をされていたから、煌華選手をベビースイミングに連れて行かれたのでしょうか?
お母さん:それはあります。私は3歳ぐらいから水泳を始めましたが、選手コースまで行けなかったので、子どもには早く進んでほしいと思いました。選手コースに上がるタイミングが低年齢化しているので、早く始めた方が選手コースに進みやすのではないかと考えました。私が経験したスポーツに誘導していますね。(笑)
――お母さんが経験されたスポーツだからこそ、煌華選手には助言をしやすいですか?
お母さん:技術面では負けますが、メンタル面でのアドバイスはしやすいと思います。
――煌華選手に気を配っている部分もメンタル面ですか?
お母さん:はい、その通りです。気持ちによってタイムの良い時と悪い時があり、最初の頃は怖かったですね。レベルの高い大会になると気持ちが弱くなり、自己ベストよりも「○○ちゃんが参加するから負けるかも、どうしよう」と考えてタイムが追えなくなってしまいます。
そんな時は「自分のタイムが敵だよ」という感じでアドバイスをしています。あとは、良いイメージを描くことですね。寝る前に「煌華が表彰台のてっぺんに立ったような状況を思い浮かべるように」と毎日言っています。大会前になると、より具体的に良いイメージを持たせるように話をしています。
煌華選手:普段から良いイメージをしてから寝ています。イメージしながら気づいたら寝ていることもあります。
お母さん:以前は気が小さいと思うときが多かったですが、今はすごく自信を持って堂々とレースが出来ているかなと思います。
――煌華選手から悩みとか相談を受けるようなことはありますか?
お母さん:煌華からはあまりしてこないです。もう、友達みたいな感覚で「お母さん」と呼んでくれなくて名前で呼び捨てにされますね。
煌華選手:悩みはないですね。
お母さん:私が逆に相談をしていますね(笑)。しっかりしていますから。
――試合の振り返りはされていますか?
お母さん:良い時こそたくさんノートに書いて、悪かった時に良い時と比べて何ができていなかったか、何が悪かったのかを分かるようにしています。練習後に煌華とコーチでやり取りはしていますが、良い時は技術だけでなくて「気持ち」の面を全て細かく書くように話をしています。
煌華選手:どうしてタイムが落ちたのかをノートに書くことで発見することができます。バタフライ以外の種目でも、バタフライぐらいのタイムまで持ち込みたいですね。個人メドレーでもタイムを狙えるので。
――水泳と陸上、それぞれどのように取り組んでいきますか?
煌華選手:水泳をメインにやっていきたいと考えています。陸上は千葉市の大会に出場して優勝できればと思っています。どうしても週末は水泳の大会に出場するので、陸上に費やす時間は短くなってしまいます。
お母さん:水泳と陸上は選手人口が多い競技なので、頂点に立つとなるとすごく難しいです。両方とも楽しくやってもらって、合わさった競技となると選手人口も一気に減るので、そういう方面に向かってもらっても良いですし、選手人口の多い競技で揉まれながら頑張りたいという事であれば応援してあげたいですね。最終的にトライアスロンへ挑戦するのも良いと考えています。
――自転車競技はどうですか?
煌華選手:自転車で走るのは楽しいですけど、どんどん抜かれてしまいます。トライアスロン競技は今の所あまり考えていないです。
お母さん:成長期にあまりやりすぎると体に負担がかかりますので、今は楽しくできれば良いと考えています。
煌華選手:今膝が成長痛になっていて、水泳の時は痛くないんですけど走り始めの時に痛いですね。
将来はバタフライでオリンピックを目指す。
――数ある成長サプリの中で、DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)を選んだ理由は何でしょうか?
お母さん:成長サプリに関しては、ありとあらゆるものを半年ごとに変えながら試していました。最終的に子どもたちが「おいしい」と飲みたがったのが、ドクターセノビルだけでした。
煌華選手:他のサプリは正直言っておいしくなかったです。
――味はいかがでしょうか?
煌華選手:グレープフルーツ味よりパイナップル味の方が好きですが、どちらも好きです。
――ここ一年で身長はどれぐらい伸びましたか?
お母さん:5cmぐらいですね。ただ、成長期はこれからですから。
――飲み続けられるコツはありますか?
煌華選手:単純においしいから飲み続けられます。
お母さん:これまでは他のサプリを持たせても飲まないで残して帰ってくることもあったんですが、ドクターセノビルに変えてからは喜んで飲んでくれて残さなくなりました。
煌華選手:炭酸飲料を飲むよりもセノビルの方が良いです。
――DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)がアンチ・ドーピングの認定を受けている点について、ご感想をお聞かせ下さい。
お母さん:彼女がどんどん強い選手になっていく中で、口にするものは全て気にしないといけないので、安心して飲めるというのはとても大事なことだと思います。ドーピングに限らず、安心できない食べ物を子どもには与えたくないですね。
――最後に今後の夢・目標を教えてください。
煌華選手:前回の大会で標準記録を突破したので、試合に出場するたびに標準記録を突破していきたいです。どんどんレベルを上げて、最終的には優勝を目指します。将来の夢はオリンピック選手です。100m・200mバタフライを中心に、他の泳法も強化して200m個人メドレーで世界と勝負したいです。陸上の長距離も水泳と並行して強化して大会に出場出来ればと思います。
――お母様は、煌華選手には将来どんな選手、どんな人間になって欲しいですか?
お母さん:私もスポーツが好きなので、やりすぎて嫌いになってしまうのも困りますが、選手としてでなくても楽しく長くスポーツを続けてもらいたいです。煌華が子どもを産んで同じ大会に親子三代で出場できれば最高です。
取材後記
試合を迎えるたびに「自己ベスト」を狙っている煌華選手。取材日の朝にはクラブの記録会に参加して、背泳ぎと平泳ぎで自己ベストを達成していました。こうした貪欲さが、煌華選手の後押しとなっています。苦手だった陸上の長距離でも、トレーニングを積み重ねて千葉県の大会で優勝されたことにはびっくりしました。これから成長期を迎えるという事で、どれぐらい体が変化をするのだろうか?それによっては成長曲線をさらに急カーブで描くこと可能になるでしょう。
プロフィール
大住煌華(おおすみ・きらか)
生年月日:2008年2月23日 千葉県出身
物心がついたところから水泳を始める。バタフライを中心に平泳ぎや背泳ぎも練習を積んできた。近年では苦手だった長距離を克服して千葉県の大会優勝実績を持つ。夢はオリンピックに出場すること。試合に出場するたびに自己ベスト更新を狙っている。トライアスロンも視野に入れながら練習に励んでいる。
【関連リンク】
大住 煌華選手丨チームセノビル