【バドミントン】濵田杏梛選手・濵田娃来選手のインタビューを公開しました
- 2020/06/05
- インタビュー
感謝の気持ちを胸に、姉妹そろって活躍を。教え合うことによってさらに成長できる
鹿児島県いちき串木野市のジュニアバドミントンチーム「鹿児島飛翔バドミントンクラブ」に所属し、姉妹で活躍しているのが濵田杏梛(はまだ・あんな)選手と濵田娃来(はまだ・あいら)選手です。現在高校1年生の杏梛選手は2019年に行われた中学最後の県総体で女子シングルス準優勝の成績を残し、中学2年の娃来選手は同じく2019年の県総体女子シングルスで1年生ながらベスト8に入るなど健闘されました。今回は杏梛選手と娃来選手に、2019年の振り返りや普段の練習内容、姉妹の関係性などについてオンラインインタビューを行いました。また、お二人をサポートするお母様からもお話を伺っています。
ゲームの組み立てを考える楽しさがバドミントンの醍醐味
――まずは、バドミントンを始めたきっかけから教えてください。
杏梛選手:母がバドミントンをしていたので自分もやってみたいなと思い、小学1年生の10月から始めました。最初は少年団に入っていて、中学2年生から飛翔に入っています。
娃来選手:お姉ちゃんがしていたのがきっかけで、小学1年生の4月から始めました。お姉ちゃんと同じ少年団に入った後、小学6年生から飛翔に入っています。バドミントンの他に水泳も習っていました。
――お母様はいつバドミントンをされていたのですか?
お母様:小学1年生から中学3年生までです。社会人になってからバドミントンを続けていたわけではないんですが、娘に何かスポーツをさせたいと思ったときに「バドミントンなら少しは教えられるかも」と思って少年団に連れて行きました。
――スポーツをしてもらいたかったのはどうしてですか?
お母様:スポーツを通して人との接し方や人間関係の築き方を学ぶことができるからです。一生懸命に練習した上で試合に勝ったときの楽しさも味わってもらえたらと思っていました。
――お二人は、どんなところにバドミントンの楽しさを感じますか?
杏梛選手:ゲームの組み立てや相手との駆け引きが面白いところです。自分の理想とするプレーができたときや、練習の成果を出せたときはとてもうれしいです。
娃来選手:自分の持ち味であるショットでゲームを組み立てて、ラリーが続いたときが楽しいです。
――お二人の、バドミントンプレーヤーとしての強みを教えてください。
杏梛選手:体力に自信があるので、ラリーを続けてアタックロブやクリアーで相手を崩した上で、最後にスマッシュを決める展開に持っていくことが得意です。
娃来選手:クリアーで追い込んでからスマッシュやカットを打つのが得意です。中学生からウエイトトレーニングを始めたことで、体づくりができてきて、スマッシュが速くなってきました。
姉妹そろって県総体で健闘。海外遠征も経験
――杏梛選手は2019年の鹿児島県中学総体で準優勝もされましたが、中学最後のシーズンは振り返ってみてどうでしたか?成長できた点や、これからもっと頑張りたい課題を教えてください。
杏梛選手:総体では優勝を目標としていたので、悔しい気持ちの方が強かったです。けれど、今までで一番きつい練習を飛翔で積んだことで、自信が付いてメンタルが強くなりました。あとは、ウエイトのおかげで体全体を使って速いスマッシュを打てるようになって、アタック力が増したと思います。課題はイージーミスを減らすことと、フォア奥を下で取ってしまうクセがあるので入れるときはしっかり体を入れて打つことです。
――2020年の1月には、鹿児島飛翔バドミントンクラブの遠征でマレーシアにも行ったそうですが、そこではどんな経験ができましたか?
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杏梛選手:1週間、田児賢一さんの「田児アカデミー」で練習に参加させてもらいました。それまで振りが大きいことが課題だったんですが、1週間意識して修正しながら練習したらコンパクトに打つことができるようになりました。
――海外ということで、慣れないことも多かったのではないでしょうか?
杏梛選手:あまり口に合わない食事があったり、水も毎回買わないといけなかったりして大変でした。けれど、慣れない環境の中で生活を送りながら練習したことで、成長することができたように思います。
――娃来選手は、2019年の鹿児島県中学総体で1年生ながらベスト8に入るなど健闘されました。中学1年生のシーズンは振り返ってみてどうでしたか?成長できた点や課題を教えてください。
娃来選手:中学生になってから、ジムに行ってウエイトをするようになったり走り込みを増やしたりと体づくりをしたことで、一つひとつのショットにキレが付いてきたと思います。まだメンタル面に課題があるので、厳しい練習を積んでメンタルを強化したいです。
――2020年1月にタイで開かれた「VICTOR PONSANA BADMINTON CHAMPIONSHIP」に出場されていますが、どんな経験ができましたか?
娃来選手:11点まで競っておきながら、少し離されたときにメンタルの弱さが出てしまって自分のプレーができず、負けてしまったので悔しかったです。生活面では、毎日ごはんを作らないといけなくて、日常生活を全部自分でしなければいけないのが大変でしたが貴重な経験になりました。
――お母様は、海外遠征に出発する日や試合当日、どのようにしてお二人を送り出していますか?
お母様:海外遠征に行くときは、「連れて行ってくださるコーチに迷惑をかけないように、自分でできることは自分でするんだよ」と伝えています。飛翔に入ってから、海外遠征という貴重な経験をさせてもらっているので、とても感謝しています。試合の日は「いつも教えてもらっている通りにプレーして楽しんでおいで」と送り出しますね。
――お母様から見て、この一年ほどで杏梛選手と娃来選手のどんな姿に成長を実感されましたか?
お母様:杏梛は、試合に負けてしまってもその試合を振り返って反省できるようになりました。ビデオを見て研究して次の試合に繋げられています。娃来は、ちょうど1年前くらいに行った初めての海外遠征後の試合でものすごく技術面が向上していて。いろんな経験を活かせているなと感じます。
アドバイスし合いながら、姉妹で切磋琢磨
――杏梛選手から見て、娃来選手はどんな妹でありバドミントンプレーヤーですか?
杏梛選手:几帳面で誰にでも優しい性格です。プレーヤーとしては、カットや速いショットなど力強いプレーでとにかく押していきます。
――娃来選手から見て、杏梛選手はどんな姉でありバドミントンプレーヤーですか?
娃来選手:優しくて、年下の面倒見が良い姉です。体力があって丁寧な球回しが得意だと思います。
――似ているところや、自分とは違うと思うところはどんなところですか?
杏梛選手:負けず嫌いなところが似ています。違うところは、娃来の方が技術を吸収するのに時間がかかるところがあるんですが、その分すごく努力をするので尊敬しています。
娃来選手:似ているところは、二人ともバドミントンがとても好きなところです。違うところはプレーの丁寧さです。自分は、雑な球を打ってしまってネットに引っ掛けてしまうことがあるんですが、姉は丁寧に球を繋げてラリーが続くのですごいなあと思います。
――姉妹で同じスポーツをしていてよかったことはありますか?
杏梛選手:喜びを分かち合えることです。あとは、うまくいかないときに相談できるので、アドバイスをし合って自分らしいプレーを身に付けることができるところです。
娃来選手:「違うなあ」「もっとこうした方がいいんじゃないかな」と思うことがあったら、教え合うことができることです。
――お母様は、姉妹で同じスポーツをしている姿を見てどう思われますか?
お母様:大会で二人ともが良い成績を残せたときには、本当にうれしいしホッとしますね。たとえば娃来が負けてしまって杏梛が勝っているときなどもありますが、そんなときも「お姉ちゃんの試合をちゃんと見て応援しようね」と言っています。
厳しい練習と教わった礼儀や感謝の大切さが、成長の糧になる
――普段どんなスケジュールで練習をしているのかを教えてください。
杏梛選手:高校の部活に所属していて、平日は16時から19時半くらいまで練習して、その後に片付けなど1年生が取り組む仕事を終えて帰ります。土日とも一日練のときもありますが、今はコロナの影響で時間が短縮されています。オフの日は飛翔の練習に参加します。
娃来選手:飛翔で、月曜日から金曜日は19時から22時まで練習します。土曜日は13時から17時までが練習時間で、ウエイトトレーニングを取り入れた練習もします。日曜は一日練です。
――杏梛選手は、部活でどんな練習をしていますか?
杏梛選手:ノック中心の練習ですが、体づくりのメニューも結構多いです。
――鹿児島飛翔バドミントンクラブには、「浜トレ」という練習があるようですが、どんな練習なのですか?
娃来選手:砂浜で行うトレーニングのことです。長距離を走ったり素振りやフットワークをしたりダッシュをしたりします。
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――鹿児島飛翔バドミントンクラブに所属してよかったと思うことはどんなことですか?
杏梛選手:厳しい練習を経験できたことです。特に去年は、今までで一番きつい練習を毎日続けることができたので、メンタルが強くなりました。バドミントンの細かい技術もたくさん教えてもらって、総合的にプレーのレベルが上がったように感じます。
娃来選手:挨拶や礼儀の大切さ、感謝の気持ちを持つことの大切さを教えてもらえたことです。
――娃来選手はキャプテンも務めていますが、どんなことを大切にしていますか?
娃来選手:自分から声を出すことと、監督やコーチがいないときは自分が引っ張っていくことを心がけています。
毎日ハードな練習を乗り切れるよう、ストレッチはかかさない
――毎日の食事について、摂るタイミングや気を付けていることはありますか?
杏梛選手:食べられるときは、部活の練習前におにぎりを食べてます。夜ご飯は部活が終わって家に帰ってから食べます。気を付けているのは、毎日三食摂ることと野菜をしっかり食べることです。
娃来選手:17時半ごろに夜ご飯を食べてから飛翔の練習に行きます。中学になってから食べる量はかなり増えました。特にお米は好きなのでたくさん食べます。
――お母様は、日々の食事や栄養バランスで気を付けていることはありますか?
お母様:なるべく野菜を食べてもらえるようにサラダはよく出すようにしています。娃来の食事は祖母に作ってもらっているんですが、「野菜をできるだけ多めに出して」と伝えています。
――平日は帰りが遅いですし練習はハードだと思いますが、どうやって疲れをとっていますか?
杏梛選手:家に帰ったらなるべく早く準備して寝れるように行動してます。部活の練習終わりにストレッチを行う時間があるんですが、そこで足りなかった分は、家で自主的にストレッチをしたりアイシングをしたりしています。
娃来選手:整骨院に行ったり、ストレッチをしたりしています。それでも痛いときは湿布を貼ったりクリームを塗ったりして、次の練習がちゃんとできるように準備しています。
「セノビルを飲み始めてからは、風邪やインフルエンザにかかっていない」
――DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)は、いつから、どんなタイミングで飲んでいますか?
杏梛選手:セノビルは1年くらい前から飲んでいます。飲むのは1日2回で、朝食のときと部活の練習終わりのタイミングです。
娃来選手:飛翔の監督にすすめられてセノビルを知って、1年くらい前から毎日飲むようになりました。練習中と練習終わりに飲んでいます。
――飲んでみて、味や飲みやすさはどうですか?
杏梛選手:よく飲むのはパイン味で、牛乳に溶かして飲むのが好きです。
娃来選手:私もパイン味が好きです。水に溶かして飲んでます。
――飲んでみて、体の変化は感じますか?
杏梛選手:前までは年に5回くらい風邪をひいてたのにまったくひかなくなって、体調を崩さなくなりました。身長も、飲み始めたときは160センチくらいだったのが今は162.4センチなので、少し伸びたと思います。
娃来選手:セノビルを飲んで、身長が155センチから163〜164センチまで伸びました。風邪もひかないし、よくかかっていたインフルエンザにもかかっていません。
――お母様から見て、DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)を飲み始めてから感じた変化はありますか?
お母様:ドクターセノビルを飲むようになってから、風邪やインフルエンザで学校を休むことが無くなりました。いつも体調がいいですね。身長もグンと伸びたので、この調子でもう少し伸びてくれたらと思います。食事だけでは摂取できない栄養素を補ってくれるので、本当にありがたいです。
――今後、SENOBIRUに開発してほしいサプリメントはありますか?
お母様:夏場になると体育館がものすごく暑くなるので、熱中症の恐れがあります。昔一度なってしまったこともあるので、熱中症予防の効果があって飲みやすい味のドリンクやサプリメントがあればうれしいです。
周りの人への感謝の気持ちを大切に、応援される選手を目指して
――今の目標を教えてください。
杏梛選手:コロナウイルスの影響でこれからの試合日程は未定ですが、いつ試合があっても大丈夫なように高い意識を持って練習に取り組んでいきたいです。そして、1年生から県大会で団体・シングルス・ダブルスの三冠を目指したいと思います。
娃来選手:県大会と九州大会で優勝し、全国大会に出場してベスト16に入りたいです。
――憧れの選手はいますか?
杏梛選手:奥原希望選手と田児賢一選手です。奥原選手は努力を続けて強くなっているところがすごいと思います。田児選手は「田児アカデミー」で練習に参加させてもらったときに近くで見て、自分で考えて行動している姿勢がすごいと思いました。動画などを見て参考にしています。
娃来選手:奥原希望選手と桃田賢斗選手です。奥原選手は感謝の気持ちや礼儀を大事にしているところを尊敬していて、桃田選手はショットの正確性と意識の高さに憧れています。
――将来の夢を教えてください。
杏梛選手:全国の舞台に出場して、今までより良い成績を残すことです。周りの人への感謝の気持ちを忘れずプレーして、試合に勝つことで恩返ししたいと思います。
娃来選手:みんなから応援される選手になりたいです。将来は、バドミントンにかかわる仕事につきたいと思っています。
――お母様は、杏梛選手と娃来選手に将来どのような大人に育ってほしいですか?
お母様:礼儀正しく、関わってくれているすべての人への感謝の気持ちを忘れない人になってほしいです。そして、プレーでみんなを笑顔にさせてくれるバドミントンプレーヤーになってもらえたらと思います。
――最後に、お母様がお二人をサポートする中で大事にしていることを教えてください。
お母様:「感謝の気持ちと笑顔は、絶対に忘れないで」と伝えています。あとは、子どもたちの話を聞いてあげたり、励ましてあげたり、食事の用意やストレッチの補助など自分にできる側面からサポートしたりするように心がけています。
取材後記
優しくて穏やかな雰囲気の似た杏梛選手と娃来選手。周りの人への感謝や気配りを忘れない優しさと、バドミントンにおける負けず嫌いさを持っている点では似ているのでしょう。インタビュー中も姉妹でフォローし合う姿が見受けられ、普段から互いに支え合ってバドミントンに打ち込んでいる様子が伝わってきました。
「厳しい練習が、自分を成長させてくれる」という考えを持ってハードな練習にも前向きに取り組み、海外遠征時には慣れない環境の中でもバドミントンに生活に一生懸命な濵田姉妹。いつも温かく見守り、背中を押してくれるお母様のサポートも受けて、姉妹揃って全国の舞台で活躍してくれることでしょう。
プロフィール
濵田杏梛(はまだ・あんな)
2005年2月21日生まれ。
母の影響で、小学1年生の時にバドミントンを始める。チームセノビルメンバー、原口倖歩さんの母である原口小巻さんが監督を務めるジュニアバドミントンチーム「鹿児島飛翔バドミントンクラブ」に所属。
2019年に行われた県総体では女子シングルス準優勝の成績を収めたほか、数々の大会で優勝、上位入賞を果たしている。
現在は高校のバドミントン部と鹿児島飛翔バドミントンクラブでの練習を両立しながら練習に励む日々を送る。
濵田娃来(はまだ・あいら)
2007年1月21日生まれ。
姉の杏梛選手に影響を受け、小学1年生の時にバドミントンを始める。杏梛選手と同じく「鹿児島飛翔バドミントンクラブ」に所属し、同クラブのキャプテンを務めている。2019年には全日本ジュニアバドミントン選手権大会への出場、県総体女子シングルスでは、1年生ながらベスト8への進出など、数々の大会で優勝、上位入賞の成績を収める。
【関連リンク】
濵田 杏梛 選手丨チームセノビル
https://senobiru.com/sponsor/team-senobiru/anna-hamada/
濵田 娃来 選手丨チームセノビル