【チームセノビル特別対談】長澤颯飛選手・伊集龍皇選手の対談を公開しました
- 2019/09/19
- インタビュー
チームセノビル特別対談「長澤 颯飛 × 伊集 龍皇」
チームセノビルの最初期からのメンバーとして、それぞれの競技で活躍されているスノーボード・長澤颯飛(ながさわ・はやと)選手と総合格闘技・伊集龍皇(いじゅう・りゅおん)選手。今回はセノビルのブランドリニューアルを記念し、颯飛選手のお母様と龍皇選手のお父様、お互いの親御様も交えて特別対談を行いました。
「ジャンプで初めての技をやる時は、心臓がバクバクです」(颯飛)
颯飛選手:スノーボードをやっています、長澤颯飛です。今17歳で高2です。
龍皇選手:伊集龍皇です。14歳です。総合格闘技をやってます。
颯飛選手:僕は昔少し空手をやっていたことがあります。「RIZIN」とか見に行ったりもしていました。
龍皇選手:自分はスノーボードをあまり見たことがなくて、ルールとかもよくわからないんですけど。
颯飛選手:スノーボードのルールはゆるいところもあるんですけど、競技大会だったらポイントとして見られるのは技の難易度・着地・完成度かな。あとはその人なりの個性が見られます。あまりきっちりはしていないですね。
颯飛選手お母様:スノーボード競技にも色々種類があるんですけど、とにかく速く滑ればいいレースみたいなものもあるし、複数人で同じコースを滑って順位を競うスノーボードクロスという種目もあります。日本で一番有名なのはハーフパイプというU字型のコースをジャンプする競技ですね。
颯飛選手:僕はハーフパイプではなくて、障害物のあるコースを滑ったスロープスタイルという種目と、ジャンプ台から飛んで高さと回転の技術を競うビッグエアという種目をやっています。
今通ってる高校はスノーボード部があって、部活の練習の一環でスケートボードも最近始めました。時々何をやっているのかよくわからなくなってきますね(笑)
龍皇選手:ジャンプした時って高さ結構が出るじゃないですか。怖さは感じないんですか?
颯飛選手:めちゃめちゃ怖いですよ!怖いけど楽しい。初めての技をやる時とかはもう心臓がバクバクです(笑)もう勢いでやってます。
「打撃が当たるのは痛いけど自分から前に出ていかないといけない」(龍皇)
颯飛選手:格闘技の試合で打撃を当てられると痛くないですか?
龍皇選手:痛いです!でも今までこれしかやってこなかったので…自分は逆に他のスポーツが全然できなくて、体育の成績とか悪いんですよ。泳ぎも走りもできなくて…(笑)
颯飛選手:一緒だ!僕も運動神経が悪いから体育ができなくて…水泳も習ってたはずなのに25m泳げないですよ(笑)
龍皇選手:試合で打たれている時、慣れはありますけど痛みは感じます。でも前に出ないともっと痛くなってしまうので…一方的にやられるより自分から手を出さないといけないですね。自分がやっているのは総合格闘技なので、倒されたあとも攻撃をしてもOKだからとにかく動かないといけない。
颯飛選手:試合で首を絞められたりとか、見てるとすごいですよね。
龍皇選手:絞め技が上手い人だと耐えられない位一瞬で絞まっちゃいますね。試合中は警戒するところ、意識しなければならないことも多いし、かなり頭を使うし身体も疲れる。難しいですね。
颯飛選手お母様:集中力が途切れたら、そこを一瞬で突かれてしまうんですね。
龍皇選手:表情が顔に出やすいタイプだと、あまり向いてなかったりしますね。
空手の上手い人だと、同じ蹴りの軌道でいろんなところに打てたりするので見分けるのが難しいです。脚を蹴ってくるのと全く同じ軌道で顔を狙ってきたりとか。そういう選手が相手だと集中力をすごく高めないとやられてしまいますね。
フィジカル、メンタル…それぞれのトレーニング方法
颯飛選手お母様:集中力を高めるトレーニングって普段何かされているんですか?
龍皇選手:してないです(笑)ずっと格闘技をやってきて勝手に身についたかな。
(試合運びが)うまくいかないと、カッとなって頭の中がゴチャゴチャになったりするときがたまにあるんですけど、そういう状態はよくないので冷静にならないといけない。そういう所はまだまだ練習しないとなと思います。
颯飛選手お母様:スノーボードもあるレベルまでは勢いでいけるんですけど、ある程度のレベルから先は色んな場面で冷静な判断ができないといけないですね。これができないと本当に死んでしまうこともあるので難しいです。そういうところはスノーボードも格闘技も一緒ですね。
颯飛選手:普段特別筋トレはやっていますか?
龍皇選手:特にはしてないですね。中学に入ってから体格も大きくなってきて、練習する時は大人の人と一緒に練習させてもらっているんですけど、そこでちゃんと対応できるくらいのフィジカルは付いてきているかな。たまにYoutubeで筋トレの動画を見た時に「じゃあやってみようかな」と思ってやり出すくらいの感じです。
龍皇選手お父様:柔術なんかは組み技だと力を使うので、そこで勝手に付いたりというのもありますね。
颯飛選手:僕は筋トレは全然やってないです。たまに気づいた時にひたすら腹筋をやるような…
颯飛選手お母様:うちも筋トレをやった方がいいのかな?やってみようか?と一時期話はしていたんですけど、トレーナーの方から「スノーボードに必要な筋肉はスノーボードをやってれば勝手に付く」という話を聞いて、なるほどと思いましたね。
龍皇選手:野球のイチロー選手は、体幹のバランスを大事にしていてウエイトトレーニングはあまりやらないらしいですね。人によるとは思うんですけど。
颯飛選手:最近は腹筋だけじゃちょっと不安で、音楽を聴きながら走るようにしています。誰もいない所で爆音で音楽を聴いて歌いながら走るとめっちゃ気持ちいいです(笑)
颯飛選手お母様:日頃は高校の寮にいるので帰ってきた日に会うんですけど、この前久々に帰ってきた時に、夜に黙って出かけて行くんですよ。どこ行くの?って声をかけても返事しないで出ていくから「どうしたんだろう?」と思ってると汗だくになって帰ってきて「走ってきた」って(笑)
彼自身の中で「何かやらなきゃ!」という事を感じるタイミングがあるんでしょうね。
龍皇選手お父様:同じ競技で同世代の方もウエイトトレーニングはやられないんですか?
颯飛選手お母様:スノーボード競技の中でも個人差があります。例えばクロスという競技は自分の重さで降りていくので、そういう種目をやる場合は筋肉が必要ですね。逆に颯飛のようなジャンプをしたり回転するような競技は、筋肉があると重くなって逆に邪魔になってしまうんです。だから彼がやっているような競技種目の選手で、筋肉隆々っていう人はあまりいないですね。
颯飛選手:龍皇くんはケガとかしたことありますか?
龍皇選手:僕はあまり大きいケガはした事がないんですけど、オスグッド(成長痛)がひどくて半年くらい何もできなかった時期がありました。元々身体がすごく硬かったのでその時に柔軟を集中的にやるようにして、蹴りの高さや範囲が広がるようになりました。
颯飛選手:僕は何度かケガをしていて、2年前に太ももの大腿骨を骨折して全治2年って言われてしまったことがあります。1年ぐらいでまた滑るようになったんですけど、太ももに長い棒を入れたまま滑ったシーズンがあって。その時期はお医者さんに「この棒が入ったまま同じ箇所をまた折ったら、今入れている棒やボルトは二度と取れなくなるよ」って言われて、そしたらもう滑ることはできないんだなって思ったら全然滑れなくなってしまった事もありました。
ケガをしている時期だったからこそ色々考えられたし、あの期間は結構大事だったなと思いました。その翌年またケガしちゃったんですけど(笑)
龍皇選手:(総合格闘技だと)投げられたりして、脳にダメージが行くことは多少あったりするかもしれないけど、身体にひどいケガをすることはあまり聞かないかな。膝とかのケガをする人は多いですけど。
――お父様お母様は、お子さまのメンタル面でのサポートで特に意識をされていることはありますか?
龍皇選手お父様:僕は意識せず、余計なことは言わないようにしています。今はインターネットに情報がたくさんありますし、本人は携帯でイチロー選手の名言や色々な情報を調べて見たりしていて、自分で学習をして成長しているなと感じているので、ちゃんとやっているというのを何も言わずに見ているだけですね。
颯飛選手お母様:うちも同じですね。なるべく余計な事は言わないようにしています。
スノーボードに関してもメンタルケアに関しても私は素人ですし、プロ意識を持っている人に私が何か言う方が心を乱してしまうだろうなと思うので、それだけは心がけています。ただ壁にぶつかったり、あまりに苦しそうな時は、なるべく自分で乗り越える事が良いんでしょうけれども、独り言のようにヒントを投げかけたりとかはしていますね。
――お二人は練習時や試合前など、メンタル面でのコントロールで何か特別なことはされていますか?
龍皇選手:練習や試合前は好きな選手の試合の動画をYoutubeで見て「俺もこれくらい盛り上げよう!」とモチベーションを上げて試合まで待つくらいですね。あまり気にしたことはないです。
颯飛選手:大会の時には焦らないように本番で新しい技を出すとかはしないで、これまでの練習で準備してきたから大丈夫だと思えるような技を出すようにはしています。
試合前に音楽を聴いて気持ちを上げるみたいなことはありますね。それこそスキー場への行きの車の中では音楽をずっと聴いていたりとか…
颯飛選手お母様:「イヤホンだと駄目なの?」って何度か聴いたんですけど、身体中が音楽で包まれてないと駄目みたいで、仕方なく一緒に聴いてます(笑)
――試合に臨む時は、どういう気持ちで臨まれていますか?
龍皇選手:僕はもちろん勝とうとは思いますけど、なるべく面白い勝ち方がしたいなと思っています。
颯飛選手:自分も同じ感じで勝とうと思いながら滑っているけど、あまりガチガチに勝つことにばかり拘りすぎずに、楽しみながら滑るっていうのは結構考えています。周りの選手が(高得点を狙いやすい)同じ技を出していているところに、あえて違う技を出して勝っていくような勝ち方がしたいなと思っています。
「子どもの可能性の種はどこに落ちているか分からない」
龍皇選手お父様:色々スポーツがある中でどうしてスノーボードだったんですか?
颯飛選手:自分からスノーボードを特にやりたい!と思ったわけじゃなくて、元々お父さんが趣味でやっていたんです。
4歳ぐらいの時、旅行の帰りに渋滞がすごくて東京に戻れなくなって、予定を伸ばしてもう一泊したときがあったんです。その時に「どうせもう一泊するんだし、少しやらせてみようか」ということになって始めたのが最初です。
そこですごくハマって近所の室内ゲレンデに通うようになって、その後は気づいたらずっと滑るようになっていました。
颯飛選手お母様:それまでは全然スノーボードなんてやったこともなかったし、スキー板も2回くらいしか履いたこともなかった子だったんですよ。
だからどこにきっかけがあるのか分からないですよね。あの時渋滞を我慢して東京に帰っていたら今のような事にはなっていなかったかもしれないですし。
子どもってどこに可能性の種が落ちているのか分からないなというのはすごく実感しましたね。だからとりあえず子どもがやってみたいと言った事は何でもやらせてみたら良いんじゃないかと思います。
龍皇選手お父様:スポーツって続けていく中で途中で辞めていく子も多いじゃないですか。そういう中で、どうしてここまでスノーボードを続けてこられたと思いますか?
颯飛選手:僕は自分にセンスがないのかなと思ってしまう時期もあったんですけど、やっぱりスノーボード大好きだし、ずっと滑ることを続けていきたいなと思っています。
競技になるとちょっと怖いなと思ってしまうこともありますけど、親や周囲のサポートしてくれているたくさんの人達のことを考えると、今ここで競技をやめてしまうのはちょっと違うんじゃないかなと思いますし、結局のところ滑ることが楽しいから続けられているんじゃないかなと思います。
「飲んでいて、身体の成長はすごく感じています」
――素敵なお話をありがとうございました。
ここで、DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)についてお聞きします。お二人がDR.SENOBIRU(ドクターセノビル)を飲み始めてどれくらい経ったか、そして実際に飲んでみてどんな変化を実感されているかお聞かせください。
龍皇選手:自分は飲み始めてからちょうど1年くらいになります。
ドクターセノビルを飲んでいて、身体の成長はすごく感じています。成長期であることと、それにプラスしてセノビルを飲んでいるので、体重もいい感じに増えてきて体格も出来てきましたし、練習で大人の人と組んでも負けない位になってきました。セノビルは練習前のタイミングに飲んでいます。プロテインは飲み物として重いんですけど、セノビルはサラサラしていてお腹にたまることもないですし、練習前に飲んだあとすぐに練習できるし、飲みやすいですね。あとは寝る前に飲んで、次の日に疲労を残さないようにしています。
颯飛選手:中2のちょうどケガをしている時期にずっと飲んでいました。
他にサプリは飲んでいなかったんですけど、セノビルは毎日飲んでいて、ケガの治りが早かったかなと感じています。
僕はあまり時間に関係なく飲んでいます。食事のときでも飲むし、気づいたら飲んでいます。小さい子だと味覚が敏感で「プロテインの味がどうしても苦手」という子もいるんですど、うちの弟も「おいしい」って言いながらジュース感覚で飲んでいます。
――お父様お母様からみて、DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)を飲んでからお子さま達が変わったなという実感はありますか?
龍皇選手お父様:本人も言っているように飲み始めてから体格も身長も大きくなって来ていますし、成長期のいいタイミングでセノビルに出会えたなと思っています。
颯飛選手お母様:本人が飲み始めたのが中2の後半で、成長期も後半に差し掛かっていたので、これ以上背は伸びるのかなと心配だったんですけど、やっぱり伸びましたね。
ただスノーボードのジャンプ競技はどうしても日常的にG(重力)がかかるので、一般的にどうしても背が伸びにくいとは言われています。
同じ競技をやっている同世代の子ども達は小柄な子ばかりですが、そんな中でもやっぱり颯飛の身長は伸びていましたね。一度緩やかになった身長の伸び方が、セノビルを飲み始めてからまた復活しました。
それと、寝る前に飲んで翌朝目覚めた時の身体がすごく楽そうだなと感じています。特にシーズン中は、連戦が続くと毎日雪山で滑っては車中泊を一ヶ月位繰り返すような生活を続けることもあるので、日に日に疲労が溜まって身体がガチガチになって朝起きるのもつらそうだったんですが、最近はそれがなくなってきましたね。
――最後に、今後のお二人の目標を教えて下さい。
龍皇選手:ひとまず、目の前の目標として来週※全日本大会があるので、それにしっかり勝って次のステージに行けるように頑張ります。
※本インタビュー後、龍皇選手は8月3日に開催された「第13回全日本キッズ柔術選手権」ティーン2橙/緑帯ヘビー級に出場し、見事一本勝ちで勝利いたしました。
颯飛選手:今年もそろそろ全日本や海外の大会もあるので、ナショナルチームへのエントリーがまず目標ですね。大会への出場だけじゃなくて、かっこいい映像も残したいです。
オリンピック出場ももちろんですが「X Games」という世界的に大きな大会があって、その両方への出場も将来的には目指していきたいです。
――お父さんとお母さんは、お二人にどのような大人になってほしいと思いますか?
颯飛選手お母様:オリンピックや試合で活躍するというのは本人の気持ち次第とは思いますけど、親として思うのは、最終的には颯飛の活躍を見た子どもたちが「かっこいい活躍を見て世界に飛び出したくなる」と思わせられる、そんな誰かに人生を変えられるだけのインパクトを与えられるような存在になってもらえればと思いますね。それが彼の存在する意義にもなっていくんじゃないかなと思います。
龍皇選手お父様:僕は好きなようにやってくれたらいいかなと思っています。ただ、ダラダラやってもらうのは嫌だし、格闘技はどうしても危険があるので、自分の中で区切りを付けてその中で精一杯やってくれればいいかなと思いますね。それが今後の彼の人生に活きてくれればいいんじゃないかな。
<取材後記>
常に意識を高く持ちながらそれぞれの道で活躍を続けている颯飛選手と龍皇選手。競技は違えど、トレーニング方法やメンタルや集中力の保ち方、試合への向き合い方など、トップレベルで活躍する選手には相通ずるものを感じました。両選手ともに、それぞれの大きな目標に向かっての更なる活躍を期待しています。
プロフィール
長澤颯飛(ながさわ・はやと)
2002年7月27日、東京都出身。4歳からスノーボードを始める。2014-15シーズン、スロープスタイル男子では史上最年少でプロ昇格。オリンピックでのメダル獲得を目指し、2016-2017シーズンから海外ツアーで活躍中。 2019夏シーズンは、オーストラリア・ニュージランドで開催された”Australia and New Zealand Cup”に出場しビッグエアで3位入賞を果たした。
https://senobiru.com/sponsor/team-senobiru/hayato-nagasawa/
伊集龍皇選手(いじゅう・りゅおん)
2005年2月5日、東京都出身。小学1年生の頃に総合格闘技(柔術)を始め、以降MMA・ブラジリアン柔術・空手・キックボクシング・相撲・ボクシング・柔道などのさまざまな種目で好成績を修めている。総合格闘技での得意技は左ハイキック。将来の夢は、プロの格闘技のリングに上がること。
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