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【バドミントン】砂川温香選手のインタビューを公開しました

粘り強さを武器に目指す全国優勝。支えるコーチの信条は「選手の話を聞き、意見を尊重すること」

 

 

千葉県流山市のバドミントンクラブ・流山ジュニアに所属する砂川温香(すなかわ・のどか)選手は、2018年に開催された「第27回全国小学生バドミントン選手権大会」に千葉県代表として個人戦の部と団体戦の部に参加。団体戦では出場した5戦とも勝利を収め、千葉県チームの優勝に大きく貢献。個人戦では準優勝という素晴らしい成績を収められています。また、2019年・2020年とジュニアナショナルチーム(ジュニア日本代表)メンバーにも選ばれている、バドミントン界期待のホープです。

 

中学進学後は部活と流山ジュニアでの練習を両立している温香選手に、選手としての強みやバドミントンをプレーする上での考え方、普段の練習内容などについてお話を聞きました。また、温香選手が幼稚園の頃からそばで見守り指導してきた、流山ジュニアの船倉元樹コーチにも温香選手の成長ぶりや選手との関係性の築き方について伺いました。

 


 

選手としての強みは、機敏さと粘り強さ

 

 

――バドミントンを始めたきっかけを教えてください。

 

温香選手:幼稚園の年中さんのときに、今所属している流山ジュニアに入りました。先にバドミントンをしていたお姉ちゃんの姿を見て、私もやってみたいなと思ったことがきっかけです。最初にやってみたときのことはあんまり覚えてないですが、シャトルを打つのが難しくて空振りも多かったと思います。

 

 

――船倉コーチは当時の温香選手に対してどんな印象を持っていましたか?

 

船倉コーチ:クラブに所属する前から、お姉ちゃんの付き添いでときどき来ていたので、隅っこの方で一緒に遊んでいました。言われたことをすぐにできる子だなという印象でした。

 

 

――飲み込みが早かったんですね。

 

船倉コーチ:難しくてその場ではできなかったこともありますが、次に会ったときにはそれもちゃんとできるようになっていて。きっと家で練習するなど努力してたんだと思うんですけど、そのあたりに感心しました。

 

 

――バドミントンのどんなところが楽しくて、続けられていますか?

 

温香選手:ラリーが長く続いたときが楽しいです。ずっと続けられているのは、周りの人が応援してくれているからだと思います。

 

 

――バドミントンプレーヤーとしての強みを教えてください。

 

温香選手:粘り強いところです。ラリーで長く粘るには体力が必要なので、練習が無い日も走ったり体力を付けるための自主練をしたりしています。あと、気持ちの面では負けず嫌いだと思います。

 

 

――コーチから見て、温香選手はどんなところが強みだと思いますか?

 

船倉コーチ:体は小さいんですが、すばしっこく動き回ることができるところです。特にネット前への移動はとても早いと思います。あと、のんも言っていますが、ラリーを長く続けられる粘り強さですね。

 


 

ジュニアナショナルチームの強化合宿に参加し、周りの選手から刺激も受けた

 

 

――2019年、2020年とジュニアナショナルチームにも選ばれていますが、強化合宿はどんなスケジュールでどんな練習をしているんですか?

 

温香選手:6泊7日くらいの合宿が年間に6回ほどあります。練習時間は朝9時から12時までと14時半から17時半くらいまでで、パターン練習が多いです。

 

 

――強化合宿で大変だったことや勉強になったことはありますか?

 

温香選手:大変だったことは、普段あまりやっていなかった練習やトレーニングをたくさんしたことです。特にインターバルトレーニングや縄跳びが大変でした。よかったことは、強い選手がたくさん参加していて、試合も多くできるので、いろんな刺激を受けられることです。

 

 

――試合の中で、リードしているときとリードされているときは、それぞれどんなことを考えていますか?

 

温香選手:リードしているときは、「このままの調子を保って、思い通りのプレーをしよう」と思っています。逆に、リードされているときは「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせてプレーしています。

 

 

――大きな大会で勝つためには、平常心でいることや練習通りの力を出し切ることが大事だと思います。そのために、普段コーチがアドバイスしていることはありますか?

 

船倉コーチ:「練習を上手にやらなくていいから、試合を想定して練習しよう」とはよく言います。ただメニューをこなすだけではダメで、いかに試合で起こりうる場面を想定して練習できるかが大切だと思っているので。

 

 

――温香選手は平常心でプレーできる選手ですか?

 

船倉コーチ:小学3・4年生までは、緊張せず楽しんでプレーができていたと思います。ただ、5・6年生になると、どうしても「勝ちたい」って思いや「勝たなきゃ」というプレッシャーを感じてしまって、思い通りのプレーができない場面もあったかな。だからこそ、普段から「もっと楽しんでやりなさい」と声を掛けています。

 

 

――この1年で、どんなところが成長したと思いますか?

 

温香選手:成長したことは、自分のケガや体育館が使えないことによって練習できない中でも、自分なりにできるケアをたくさん見つけられたことです。反対に、集中力がまだ足りなくて、バドミントンをすると疲れてしまって勉強に集中できていないなと思うので、両立できるように成長したいです。

 

 

――コーチから見て、温香選手はこの1年でどんなところが成長したと思いますか?

 

船倉コーチ:技術面に関しては、ミスが少なくなってラリーを繋げられる力が付いてきました。のんは中学に入っていくつかの箇所をケガしてしまったもので、この1年は十分な練習ができていないんです。けれどその分、コートを離れたところで自分がどういう意識でいるべきか、何をすべきかを考えて行動する力は付いたように思います。

 


 

ケガで思うように練習できない中、前向きにケアに取り組んだ

 

――普段はどんなスケジュールで練習をしていますか?

 

温香選手:平日はそのときどきによって、中学の部活の練習か流山ジュニアの練習に参加しています。部活の練習時間は16時から18時で、流山ジュニアの練習は19時から21時です。土日は流山ジュニアの練習に参加していて、土曜日は3時間、日曜日は3時間から6時間練習をします。

 

 

――部活と流山ジュニアで練習内容は変わりますか?

 

温香選手:部活はバドミントン初心者の子も多いので、球出しなどの役割に回ることが多いです。流山ジュニアの方ではプレーヤーとして練習しています。

 

 

――流山ジュニアは、どんな方針で練習していますか?

 

船倉コーチ:小学生と中学生を教えているんですが、小学生の部を教える際には、他のコーチに対しても「とにかく、選手のいいところを見つけて褒めてあげてください」と言っていて、楽しくバドミントンをしてもらえるように心掛けています。一方で中学生の部は、県大会の個人戦でベスト8以上を目指す志のある選手だけを入部対象としていることもあって、楽しくも厳しく指導しています。

 

 

――練習メニューのこだわりはありますか?

 

船倉コーチ:私自身、中学生を教えるのはまだ3年目なので、レベルの高い中学生の試合を実際に見に行ってどんなラリーの展開があるのかを見た上で、そういったパターン練習を多く取り入れています。小学生の部と比べて変わるところは、ラリーの時間が長くなるところや、ランニングをみんなで行うのではなく、全体練習前に各自で済ませておいてもらうところなどでしょうか。

 

 

――温香選手は、部活で球出しをするなど流山ジュニアとはまた違った役割を果たしていますが、それに対してはどう思いますか?

 

船倉コーチ:ノック練習の球出しって、タイミングや打つ場所のコントロールが難しいんですよね。それも自分でやってみて初めてわかることでしょうし、経験することで、次にクラブでノックを受けたときに感謝の気持ちなども芽生えるのではないかと思います。球出し一つをとっても、「『これは自分にとって、どうプラスなんだろう』と考えなさい」とは伝えています。

 

 

――温香選手は、ケガで思い切り練習ができないときはどうやって体のケアをしていましたか?

 

温香選手:お風呂に入ったときに、湯船に長く浸かったり、熱いお湯と冷たい水のシャワーを交互に当てたりしていました。これは、接骨院の先生に教えてもらったんです。あとは、アイシングやストレッチもしていました。

 

 

――ケガの間、気持ちは焦りませんでしたか?

 

温香選手:焦ることはあったけれど、周りにいる人たちが「大丈夫?」と気にかけてくれたり、励ましてくれたりして気持ちが楽になりました。ケガはまだ治ってないので、ケガとうまく付き合いながら練習していきたいと思います。

 


 

コーチが選手の話をきちんと聞いてあげる環境づくりを意識

 

船倉コーチ

 

――コーチには普段どんなことを教えてもらっていますか?

 

温香選手:バドミントンの技術面だけじゃなく、感謝の気持ちの大切さなど、一人の人間として大切なことを教えてもらっています。

 

 

――コーチにはいろんなことを相談しますか?

 

温香選手:はい。ケガしているときにどうしたらいいのかアドバイスをもらったり、メンタル面で強くなるためにはどんな考え方をしたらいいのかを教えてもらったりしています。

 

 

――コーチは、特に小学生の部ではいいところを見つけて褒める方針だそうですが、それはどうしてですか?

 

船倉コーチ:私自身も小学生の頃そうだったんですが、子どもから見ると大人って体が大きいだけでちょっと怖いでしょう。大人に大きな声で怒られちゃうと、選手は萎縮してしまいますよね。そういった事が原因でバドミントンを嫌いになってほしくないんです。だから、選手側からコーチ側にどんなことも話しやすいような環境づくりを意識しています。

 

 

――選手と信頼関係を築くために意識していることはありますか?

 

船倉コーチ:選手の話を聞いてあげることですね。あと、選手に何かを伝えるときには「俺はこう思うよ」という言い方をして、意見を押し付けないようにしています。違う意見を持っている子には、「一回それでやってみたらいいよ」と背中を押しますね。自分で一度やってみなければ納得できないと思うので。

 


 

「小6から中1で8センチ身長が伸びた」

 

――指導者として、食生活などへのアドバイスはされますか?

 

船倉コーチ:栄養面には詳しくないので、「バランス良く食べなさい」や「規則正しい生活をしなさい」ということくらいでしょうか。

 

 

――温香選手は、食事面で意識していることはありますか?

 

温香選手:もともと好き嫌いはあまり無いんですが、栄養を考えてバランスよく食べるようにしています。お肉とお米はよく食べていて、食べる量は小学生の頃に比べて増えました。

 

 

――DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)は、いつから、どんなタイミングで飲んでいますか?

 

温香選手:小学4年生から飲んでいます。1日2回、朝と夜に飲むことが多いです。

 

 

――飲んでみて、味や飲みやすさはどうですか?

 

温香選手:飲みやすくておいしいです。甘いパイン味の方が好きです。

 

 

――飲んでみて、体の変化は感じますか?

 

温香選手:身長が伸びました。小6から中1で8センチ伸びて、140㎝から148㎝になりました。

 

 

――コーチは、DR.SENOBIRU(ドクターセノビル)のような成長期サプリメントに対してどのようなお考えをお持ちですか?

 

船倉コーチ:のんが飲み始めてしばらくしてから、ドクターセノビルを飲んでいることを知りました。少し調べてみると、必要な栄養素が摂取できて疲れにくい体づくりもサポートしてくれるようだったので、毎日の食事を三食しっかり摂った上で足りない栄養素をセノビルで補うのはいいと思います。

 

 

――SENOBIRUに今後開発してほしいサプリメントはありますか?

 

温香選手:体の痛みを取ってくれるものがあったらいいなと思います。

 

船倉コーチ:体が柔らかくなるサプリメントがあるといいですね。ケガをしない体づくりのためには、柔軟性が大切なので。

 


 

お世話になった人に恩返しするためにも、目標は全国大会優勝

 

 

――今の目標を教えてください。

 

温香選手:中学生の間に全国大会で優勝することが目標です。そして、お世話になった人に恩返しをしたいと思います。

 

 

――最後に、将来の夢を教えてください。

 

温香選手:できるところまでは、バドミントンを続けて頑張りたいです。将来は消防士になりたいと思っています。お兄ちゃんが消防士で、人を助ける姿を尊敬しているからです。

 

 

――温香選手には、将来どのような大人に育ってほしいですか?

 

船倉コーチ:クラブの横断幕にも書いてあるんですけど、「仲間」「感謝」「勇気」という三つを特に大事にしています。だからこそ、周りの方に感謝できて、人の気持ちをきちんと考えて行動できる大人になってほしいと思います。

 

 

――最後に、船倉コーチが指導者として大事にしていることを教えてください。

 

船倉コーチ:自分で考えて行動できる選手に育ってもらうためのアプローチです。「勝つために、これをしなさい」とコーチから指示されたことをただやるだけではいけないと思っていて。選手には自分の考えや意志を持ってほしいし、大人から見てそれが「正解じゃない」と思ったとしても、まずは認めて尊重してあげたいと思っています。

 


 

取材後記

最近のシーズンは決して順風満帆ではなく、ケガとも向き合ってきた温香選手。全国大会の舞台を踏んだ経験があり、強いライバルの存在を知っているからこそより一層、思うように練習ができない日々に歯がゆさを感じたはずです。しかし後ろ向きになることなく、焦らず、どんなときも自分が何をすべきかを考えて行動に移し続ける姿勢に、温香選手の強さを感じました。

 

このような温香選手の強さは、「選手には自分の頭で考えることを求める」船倉コーチの指導の姿勢によって作られていったものかもしれません。インタビュー中、時折目を見合わせたり相談したりする様子から、温香選手と船倉コーチの信頼関係の厚さが垣間見えました。これからも二人三脚で、全国大会優勝という目標を追いかけていっていただきたいです。

 

プロフィール

砂川温香(すなかわ・のどか)

2006年7月4日生まれ

バドミントンを5歳から始め、現在はバドミントンクラブ「流山ジュニア」に所属。

2018年の「第27回全国小学生選手権」では、個人戦シングルスと都道府県対抗団体トーナメント戦にキャプテンとして参加。個人戦では準優勝に輝き、団体戦ではシングル出場し5戦とも勝利を収め、女子団体戦での12年ぶりの千葉チーム優勝に大きく貢献するという素晴らしい成績を収めた。

2019年、2020年の2年連続でジュニアナショナルチーム(ジュニア日本代表)メンバーに選出されている。憧れの選手は、奥原希望選手。

 

【関連リンク】

砂川 温香 選手丨チームセノビル

https://senobiru.com/sponsor/team-senobiru/nodoka-sunakawa/

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